事業承継は、これまでに築き上げた企業の価値を次世代に引き継ぐという、もっとも重要な経営課題です。承継の方法には色々なカタチがあり、色々な課題も生じてきます。
これから経営を引き継ぐにあたり、何からはじめたらいいのかわからないと悩む皆様に対して、引継ぎに際してどのような課題があるのか、どのような準備が必要なのかを実際に事業承継を終えた経営者の方々にお話をしていただきます。
株式会社相馬光学 会長 浦 信夫 氏
代表取締役 浦 明子 氏
マグロの脂肪含量の測定器など、光によるユニークな測定器を開発、製造・販売を行っている㈱相馬光学。電子機器メーカーに勤務していた現会長の浦信夫氏が1976年に設立し、現社長の浦明子氏は二代目。
明子氏は、学生時代はバレーボールに熱中し、卒業後は実業団チームに入る予定が突然の怪我で断念。そんな時、何を作っているのかもわからなかった父の会社に入社。
信夫氏は右も左もわからない明子氏にいくつかの育成プログラムを実施。2013年に明子氏が社長に就任した。
パネラー①有限会社カンノ・カンパニー 代表取締役 菅野 契也氏
父が設立したシステム開発を行う(有)カンノ・カンパニーに18歳で入社。その後、イタリアでの料理修行を経て、企業PR動画を制作する事業を新たに始める。「千年続く会社を」という理念のもと父は創業当時から息子への承継を考えて育成計画を実施。パネラー②有限会社谷治新太郎商店 代表取締役 谷治 大典氏
大手流通企業に勤務していたが、結婚を期に転職。明治15年創業の妻の実家が営む卒塔婆製造の谷治新太郎商店に入社し、6代目代表に就任。業界のタブーに切り込み、卒塔婆のECサイト「卒塔婆屋さん」を立ち上げる。パネラー③スナック「水中」 代表 坂根 千里氏
大学2年生の時、初めて入店した「すなっく・せつこ」で、せつこママからの誘いをきっかけに働き始める。店を継いでほしいというママの想いに応え、大学卒業を期に、すなっく・せつこを引き継ぎ「スナック 水中」をオープン。コーディネーター法政大学キャリアデザイン学部教授 酒井 理氏
東京都の商工指導所で中小企業、主に小売りサービス業や商店街の経営診断、産業に関する調査研究および経営白書事業などを経験。長年、地域活性化のためにまちづくり分野にも関わる。
多摩・島しょ経営支援拠点
(東京都商工会連合会)